若住職の気まま放談
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初めまして、然阿といいます。
仏教について知らないことが沢山あり、まだまだ勉強中の身ですが、「仏教を現代人の感覚で」を目標にお話ができればと思います。

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2006/06/25
悩む心 2
 たとえば、ある人が占い師に占ってもらいました。しかし、結果がとても悪く
「将来に災いあり」とのことでした。そして「もし災いを避けたいのならば私の言
うこと聞きなさい」と占い師に言われました。でも占ってもらった人は「所詮、占
いだから」と信じませんでした。しかし、占ってもらった結果は心の隅に引っか
かります。この心の隅に引っかかるというのが、まさに将来の可能性に対する
完全否定ができないということなのです。そしてもし、数ヶ月後にその人がケガ
でもしたとしたら、その人はどう思うでしょう?きっと占い師の言う事が現実にな
ったのは、自分が言うことを聞かなかったからに違いないと思わずにはいられ
ない衝動に駆られます。しかし、これは不思議なことではありません。

 私たちは普段意識しませんが、原因と結果というものを常に気にしています。
また、この因果関係が判らないと、何となく頭がモヤモヤしてスッキリしませ
ん。ですから私たちは自分の判る範囲で理由を探します。ときには半ば強引な
理由付けをしてでも心を落ち着けようとします。よってケガの原因を「占い師の
言うことを聞かなかったから」と結びつけてしまうことがあるのです。

 ここで言っているのは、けっして占いが悪いということではなく、占っている人
たちの中にも、人を励まし生きる勇気を与える方も沢山いますし、私もよく朝テ
レビでやっている「占いの今日の運勢」を見て、今日も一日頑張ろうという気に
もなります。ただ物事の判断はそんなに簡単にできるものではなく、本当に悩
む心を落ち着けたいのならば、今はよく判らないことでも考え続けることが肝
心、とお釈迦さんは言いました。現実問題として、心の悩みは悩むことでしか
解決しません。また、これは矛盾しているように思われるかもしれませんが、悩
み過ぎることもまた良くありません。この辺りの加減というのも難しく経験によっ
てでしか学べません。
posted at 2006/06/25 13:26:42
lastupdate at 2006/06/26 21:06:20
修正