教空龍藝堯雲(きょうくうりゅうげいぎょううん)上人

播州の人、貞治元年(1362)生まる。 幼くして同国五個荘、瀧口円福寺教神上人に師事し、顕密雙照内外の典籍に通ず。 錫を転じて円福寺五世善偉上人の弟子となる。

後小松天皇 至徳二年(1385)の春一夜、観音菩薩の瑞夢に感じ、師に願い出て円福寺の所化五十余人を率いて三州額田之郡山中郷に来たりて勅願道場出生寺を改め法蔵寺とし、浄土真宗(当時深草派こそが浄土の真の宗と言う意味のこの宗名を名乗る事を許されていました。)深草壇林を開設する。 法跡を弟子の暢光照雲に継承し自ら鉢地山麓に一宇を建立菩提院と称して此処に隠栖する。